秘密結社ゼディス

ゲーム「The Elder Scrolls V : Skyrim」の世界を土台にして創作した、
独自設定の創作小話を連載しています。
多量のMod導入環境が舞台のため、
ロアフレンドリーではないことをご承知の上で御覧ください。

※只今移設作業中

Ep10

Episode10-Mammy and Me, and Daddy at times 15

それは、戻ってきたヴィオラダリオが、セリンフィアを見つけた直後だった。

ヴィオラ「な、何あれ…!」

森の区画が、一瞬で炎上する。
ダリオも、真顔でそれを見つめる。

セリンとフィアの視線の先に、炎の元凶があった。
漆黒の夜母と、魔術師の女が戦っている。


10-15-12


魔術師の燃える手に、魔法陣の柱のようなものが握られていた。
彼女がそれを振るうたび、視界が朱に染まる。
終わることを知らない、炎の嵐が吹き荒れていた。


10-15-11


それを受ける夜母の姿は、地面から浮き上がり、飛んでいる。
その周囲には、光を呑みこむ漆黒そのものの色をした戦輪チャクラムがいくつも空中を漂いながら、主を守っていた。
時折、高速で飛び出して、意思でもあるかのように魔術師の身体を狙う。
魔術師の彼女はシセロを消し飛ばした閃光を避けながら、戦輪も避けるという神懸かった挙動を強いられていた。

まるで、別世界の出来事のようだ。





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Episode10-Mammy and Me, and Daddy at times 14

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オタマの姿を確認したセリンは、深刻な顔をしていた。

セリン「オタマ。まずい。今、君が戦うのは、まずい」

オタマ「…何がまずいのかは聞かないでおいてあげるけど、あの、ウェズって子よね。あたしにだって判るわよ。対処法選んでる場合じゃないでしょ? 前に感じた時と段違いのヤバさよ。ぶん殴ってでも止めなきゃいけないんじゃないの?」

セリン「…あいつは暴走してるんだ。別の奴に意識を乗っ取られてる。今のあいつは、力加減ができる状態じゃないし、何より君とは、相性が悪い

オタマ「説明してくれるのは結構だけど、今自分で撤退してきたとこだってのを忘れてない? すぐにあいつ出てくるわよ。後は実戦で把握するから平気」

セリンは額に手を当てていた。
彼が危惧していることは伝わっていない。この切羽詰まった状況で、オタマを説得して引いてもらう余裕はない。

会話を聞いていて、フィアにもわかった。
この女性は、セリンが危惧するほど強い魔術師だ。
そして、ウェズと戦いたがっている。
もう、オタマはやる気だ。

その時は目前に迫っていた。





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Episode10-Mammy and Me, and Daddy at times 13

10-13-1


瞬時に飛びかかってきたシセロの短剣を、セリンは盾で跳ね返す。
そのまま、右手の剣でいだ。
だが、シセロは驚異的な反応で、間合いから外れる。
セリンの剣は空を切った。

シセロ「君が落としたかったのは、太っちょのラグナルの首かな?」

彼の挙動は、とにかく素早い。

シセロ「このシセロの首なら、それでは遅いなァ」

そして、不規則だ。
急にしゃがんだり、ジャンプしたり。

フィアダガーで援護射撃を狙うが、野生の獣ほど動きが判りやすくない。
狙いがつけにくいのだ。
フェイントだらけで、行動にパターン性がない。
戦いにおける彼は、天性のトリックスターだった。

シセロ「そっちの君らは見てるだけかい? それでも結構、観客は必要だからねェ」

ウェズも同様に、攻めあぐねている。





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Episode10-Mammy and Me, and Daddy at times 12

もう、深夜になっていた。
フィアは、眠れないまま、ゼディスの庭園まで出てきていた。


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フィア「あーあ… これじゃ、睡眠時間狂っちゃうな」

ぼやきながら、星のまたたく空を見つめる。
スプリガンの彼女は、今ここには居ないようだ。
深夜でも、この要塞はそれほど寒く感じない。

こことファルクリースが繋がっているのは、転移門てんいもんを介してだ。
あのドゥーマーの装置と一緒で、距離は関係ない。
もしかすると、ここは地理的にスカイリムからは遠く離れているのかもしれなかった。





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Episode10-Mammy and Me, and Daddy at times 11

その日の晩。


10-11-1


宮殿の屋上で、物憂ものうげにひとりで夜空を見上げる、闇の一党の女性の姿がある。
ただ、なにもせず、立ち尽くしていた。
口を開く。

ヴィオラ「何、見てんのよ」

物陰から、男が姿を見せる。

ダリオ「絵になるようなことやってるから、鑑賞してただけだ」

ヴィオラ「フン、どうだか」

ダリオ「そっけないな」

ヴィオラ「当然でしょ」

ダリオは言われて、肩をすくめる。
ヴィオラの隣に並んだ。





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