秘密結社ゼディス

ゲーム「The Elder Scrolls V : Skyrim」の世界を土台にして創作した、
独自設定の創作小話を連載しています。
多量のMod導入環境が舞台のため、
ロアフレンドリーではないことをご承知の上で御覧ください。

※只今移設作業中

Episode12-狼も歩けば骨に当たる 02

普通、死霊術師は目立つ街道を使わない。それが夜でもだ。

あまり友好的な印象を与えてくれないドクロのローブを着ていたりすることもそうだが、アンデッドをぞろぞろ引き連れた者が普通に街道を利用しているのを快く思わない者は多い。
衛兵は行動範囲が決まっているから避ければいいだけだが、たまに自分勝手な正義感から怪しいと思った相手を執拗に付け回すステンダールの番人が徘徊していることもある。
番人はデイドラも吸血鬼も死霊術師もお構いなしに攻撃してくるのだ。

それに、死体の使役はデイドラの召喚と違って跡が残るから、急に引っ込めるということができない。見つかればすぐに死霊術師だとバレてしまう。
図体がでかい個体はそれだけ力が強い場合が多く、戦闘になれば頼もしい。
……しかし、臭いのキツいアンデッドに隠密性など求めるのは間違っている。彼らが頼りになるのは、あくまでも『敵対しかねない相手の命を奪ってもいい場合だけ』だ。
相手が死ななかったら、当然衛兵に話が行く。術者が見つかっていたら手配書に載ってしまう。
それだけではない。仮に術者を見られていなくとも、死体から割り出せる魔術師も居るには居る。つまり、身代わりとして置いていくのが物証になってしまいかねない。
……まあ、治安の乱れているこの地でそこまでやる余裕はないだろうが、夜だからって死霊術師が好き放題できるのかというと、全くそんなことはないのだ。


21-2-1


そんな夜の街道を、アスターは一人で歩いていた。
ローブは一般的な魔術師のものに着替えている。ただの旅の魔術師に見えれば番人達の目は誤魔化せるということを、彼は知っている。
通常の魔術師と違うのは、背中に大きめのバックパックがあることだ。





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Episode12-狼も歩けば骨に当たる 01

ぽたり。
床と呼ぶには荒削りすぎる洞窟の石の上に、雫が落ちる。
よろよろと通り過ぎる人影から、またぽたり。

「ふんぬうう、くおおおお」

少年の唸るような声。
彼は荷物を背負って運んでいた。とても重いものを。


12-1-18


極寒のスカイリムの外気よりはマシだが、この洞窟だって別に暖房設備がついているわけではない。
冷え切った空気でも汗が止まらないのは、こういう重労働ができる人員が彼しかいないせいだ。

「オレは、肉体労働向きじゃ、ないってのにっ… ぜーはー」

そんなにひ弱というほどでもない彼だが、着ている服は魔術師のローブ。
それも、趣味の悪いドクロの意匠がついている。
誰がこれを流行らせたのかは皆目見当がつかないが、スカイリムのごく一部ではとてもポピュラーなローブだった。
…死霊術師達の間では。

つまるところ、彼もまた死霊術師なのだった。





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Episode11-お前を見ている 03

11-3-1



セリン「実を言うとね。こちら側では既に、君たちウェイレスト魔術師サークルの実情がどのようなものか、ほぼ把握している」

そう言われて、警戒するオタマ。
当然のことだった。

オタマ「…何を、知ってるって?」

ウェイレスト魔術師サークル。
彼女の所属は、そもそもあまりメジャーな組織ではない。





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